2009年10月04日

設備の構成

エチレンプラントは、熱分解工程と分離精製工程に分けることができる。
熱分解工程では、原料炭化水素と水蒸気の混合物を加熱炉内の反応管に導入しバーナーによって管の外側から加熱する。分解反応機構は無触媒ラジカル反応であり、反応温度は800-900℃、反応時間は0.1-1秒程度である。反応生成物は熱交換器によって急冷され、分離精製工程に進む。

分離精製工程では主として蒸留によって反応生成物を分離する。エチレンの蒸留精製においては水素、メタン、エチレン、エタンなどの混合物を液体にするために高圧かつ低温の運転条件となる。蒸留以外には、各種不純物除去、アセチレンなどのアルキンをアルケンに転換するための水素添加、ブタジエンを精製するための溶媒抽出などの処理がなされる。
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石油化学工場は、一度起動すると年単位の期間で連続運転するのが一般的で、エチレンプラントもその例外ではない。しかし、加熱炉管と分解生成物急冷熱交換器の内壁への炭素質コークの析出は避けることができず、運転期間中の除去が不可欠である。そこで、加熱炉と熱交換器のセットを並列に設置して定期的に切り替え運転し、一部の加熱炉と熱交換器を分解反応系から切り離した状態でコークを燃焼除去する。これをデコーキングという。

2009年09月27日

西洋教育史

西洋教育史(せいようきょういくし)は、古代ギリシアから現代までの主として欧米の教育のありかたとその制度、教育内容や教育の思想の歴史を扱う、教育学の部門の一つである。

教養と小アジアにおけるギリシアの植民地から始まった自然科学の勃興と哲学の探究は、近代ヨーロッパの学問と科学的な精神の起源をなしている。 ギリシアのポリスと呼ばれた都市国家は、もともと土地に依存した戦士の共同体で、そこで行われる教育は戦士としてのもので、理想的戦士を養成する伝統的なスタイルが、スパルタ教育だった。リュクルゴスが始めたというもので、強健な体、スポーツ、やり投、レスリング、円盤投などが重視され、読み書きは最小限に留められた。服従、勇気、自己犠牲が尊ばれた。
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山国のスパルタとは逆に、海に程近いアテネは、商業経済が早くから活発だったため、多文化との交流も活発で民主化が進み、教育でも個性の多様な伸長が尊重された。その授業法は後の時代の講義式ではなく先生をとりまき自由問答し歩き移動するものであった。ただスパルタは教育は国が費用の上でも面倒を見たが、アテネでは親の経費で賄われた。7歳からは教育係の奴隷が、音楽や文法、弁論術などの教師のところに送り迎えし、その他に体操場(ギムナスティケー、「裸でスポーツする」の意、ここからジムという言葉が由来した)にも通って身体の鍛錬を行った。

2009年09月16日

カルテジアン劇場

カルテジアン劇場 とは、伝統的な意識のモデル(意識のホムンクルス・モデル)を批判するために、アメリカの哲学者・認知科学者のダニエル・デネットが提唱した概念。人間の脳の中には小人(ホムンクルス)が住んでいる劇場があり、そのスクリーン上に経験された感覚的データが上映されるという発想をさす。デネットの1991年の著作『解明される意識』 のなかで詳細が述べられている。カルテジアン劇場に代わる意識のモデルとしてデネットは、意識の多元的草稿モデルあるいは意識のパンデモニアム(百鬼夜行)モデルを同書において提唱している。

デカルト以来、哲学的伝統は精神と身体を異なる実体として考える心身二元論が主流となっていた。この伝統に従うと、人間の脳の中では、身体を通して経験された事柄を、劇場の中で鑑賞する小人(ホムンクルス)のような役割を精神が果たしていることになる。このような伝統的意識モデルのうちに暗黙に前提されているのが、身体とは相互排他的な関係にある実体としての精神という心身二元論なのである。そのように経験された感覚的データが小人の前で上映される架空の劇場のことを、デネットはデカルト的二元論から派生した意識のモデルであるとして、カルテジアン劇場と名づけたのである。
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ホムンクルスすなわち「意識する私」という中央本部のようなものを、脳の中のどこか(例えば特定のニューロン)に発見できるような思い込みを、デネットはギルバート・ライルに倣ってカテゴリー・ミステイクであるとしている。

2009年09月03日

エナメル質の脱灰の影響

エナメル質の脱灰の影響や毎日の砂糖の摂取への脅威は大きく、う蝕を予防することは歯の健康を維持し、良質な口腔衛生を保つ大切な方法である。ほとんどの国では、歯ブラシを一般的に使用し、エナメル質上の細菌や食物残渣を減らす事でう蝕を予防している。このほか、デンタルフロス等を使用することもある。

また、フッ化物によるう蝕の予防も認められており、水道水フッ化物添加、フッ化物配合歯磨剤、フッ化物歯面塗布など、多くの手段が知られる。このうち、特に水道水フッ化物添加は多くの面で非常に有効であるとされるが、これについては、反対する人もあり、議論がなされている。
歯ぎしり、噛みしめ等によるエナメル質の破壊を防ぐ方法としては、マウスピースや薬物療法などが知られる。
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歯の修復治療の大部分ではエナメル質の除去を行う。除去は、う蝕象牙質をするほかに、象牙質や歯髄への通路を確保するために行う事がある。アマルガム修復や歯内治療等で行う。
この他、腐食が発生する前にエナメル質を除去することもある。シーラントにおいては、歯の溝の健康なエナメル質を除去して、それを回復材料に取り替えることもある[27]。シーラントは将来のう蝕から保護するための予防処置で、7年にわたり、う蝕のリスクを55%低下させたという点で独特である。

2009年08月18日

停止されたサービス

日本テレコム(現ソフトバンクテレコム)の公衆電話 - 愛称「駅でんくん」。青色の電話機で、1990年頃から主要なJR鉄道駅、JR病院などのJR関連施設に設置された。NCC系は当初、発信側の市内通話とNCCが提供する中継区間、それと着信側の市内通話料の合計額という料金体系であったが、この公衆電話は日本テレコムに直収(直結)されていたため、発信側の市内通話料が不要であった。加えてNCC系の市外通話ではNTT公衆電話より料金が安く、日本の国内通話用公衆電話としては唯一クレジットカードが使えたため、そこそこの利用はあったものの、逆に市内通話は割高(45秒10円。当時のNTT公衆電話の市内通話料金は3分10円)であった。ピーク時には1200台余りが設置されていたが、採算性や携帯電話の普及などからか1999年サービス停止。
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日本高速通信(→KDD→現KDDI)の公衆電話 - 1990年頃から、高速道路の一部のサービスエリアに設置されたが、旧KDDへの吸収後の1999年頃サービス停止。唯一、NTT以外の事業者が提供しながら、NTTのテレカも使うことができた。ただ、設置された台数は最大でも57台と、日本テレコムに比べても少なかった。
船舶公衆電話 - 旧方式船舶電話を利用した硬貨のみ使用可能なものが1981年9月29日サービス開始、1993年9月30日サービス停止。陸上基地局の新方式船舶電話利用のテレホンカードのみ使用可能なものは、1988年11月16日サービス開始、1999年3月31日サービス停止。

2009年08月07日

マルクス経済学

マルクス経済学(マルクスけいざいがく)は、カール・マルクスの主著『資本論』において展開された、経済学の諸カテゴリー及び方法論に依拠した経済学の体系である。

マルクスは、アダム・スミス、デヴィッド・リカードらのいわゆるイギリス古典派経済学の諸成果、殊にその労働価値説を批判的に継承し、「剰余価値」概念を確立するとともに、その剰余価値論によって資本の本質を分析し、同時に古典派経済学の視界を越えて、資本主義の歴史的性格をその内的構成から解明しようとした。
『資本論』は、資本(自己増殖する価値の運動体)の分析において上向法と下向法という2つの方法を採用している。つまり、
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まず資本の最小単位である、商品の分析を行い、次に貨幣の分析を行い、最後に資本の分析を行う方法
逆に資本の分析から、利潤・利子・地代の分析を行うという方法
である。
マルクスは、商品の価値はその生産に費された労働の量によって決まる、という古典派経済学の労働価値説を継承した。その上で彼は労働力の概念を導入し、剰余価値説を打ちたてた。資本家と労働者の間で売買されるのは労働ではなくて労働力であり、資本家は労働力を使って賃金分を越える価値を生み出すこと、その超過分である剰余価値こそ資本の利潤の源泉であることを明らかにした。

2009年07月28日

日本における婚姻適齢は

日本における婚姻適齢は男性は18歳以上、女性は16歳以上である。婚姻適齢に達しない場合は婚姻障害事由となり744条により取り消しうる(不適齢者の取消しについては745条に定めがある)。なお、婚姻適齢につき「民法の一部を改正する法律案要綱」(平成8年2月26日法制審議会総会決定)では男女ともに満18歳としており現在議論がなされている。
婚姻適齢に達した未成年者は婚姻できるが、未成年者の婚姻には一方の親の同意が必要である。未成年者は婚姻により私法上において成年者として扱われる(753条)。通説によれば、この成年擬制の効果は年齢20歳に達する前に婚姻を解消した場合であっても失われないとされているので、初婚の解消後に再婚する場合には親の同意は必要とされない。
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なお、未成年者の婚約については、未成年者(婚姻適正年齢外)であるからといって結婚をする約束(婚約)は無効にはならないという判例(大正8年6月11日大審院判決)もあるため、高校生同士が結婚の約束をしていたことが証明されるにいたった場合には法的効力をもつ婚約となることがありうる。
重婚の禁止(732条)
再婚禁止期間(733条)
女性は前婚の解消または取消しの日から6ヶ月を経過した後でなければ、再婚をすることができない(733条1項)。ただし、女性が前婚の解消または取消しの前から懐胎していた場合には、その出産の日から、この1項は適用されない(733条2項)。

2009年07月13日

マルクスは資本論の中で

マルクスは資本論の中で、商品過剰と労働者過剰による資本主義の没落を説いたが、これはただの景気循環程度の問題に過ぎず、資本主義の本質的な没落を招く欠陥ではない。ケインズが主張したように、財政出動による公共事業の失業対策で対処可能である。また、あくまでも商品価格は需給関係によって成立するのであり、労働価値説は誤りだという批判もある。[3]

マルクスは、資本家階級を革命により没落させようと主張しているが、資本家はリスク管理や市場調査などの重要な社会的分業を担っているのであり、その役割を不当に過小評価している。
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マルクスは生産手段を持つ者を資本家、持たない者を労働者と定義したが、株式会社の発達により、所有と経営が分離し、その違いが曖昧化した。労働者でも株式を購入したら資本家になれる。

発展途上国は先進国に搾取されているから経済的に貧しいのであり、この国家間の格差はますます広がっていくと言う従属理論も展開されたが、日本、韓国、台湾、シンガポールは積極的に先進国と交流し、奇跡とも言われる高度経済成長を達成した。発展途上国が発展途上国のままでいるのは、先進国に搾取されているからではなく、むしろ積極的に先進国と貿易や技術交流、相互投資を行わないからであるとの見解がある。[4]

2009年06月29日

日本の一部から米軍統治を経て独立をした

大韓民国は、第二次世界大戦が終結した後、日本の一部から米軍統治を経て独立をした。大韓民国成立後の歴史は、憲法による政体の相違によって、7つの時代に区分される。

アメリカ軍政庁期(非独立):1945年 - 1948年
第一共和国期:1948年 - 1960年
第二共和国期:1960年 - 1961年
国家再建最高会議(軍政)期:1961年 - 1963年
第三共和国期:1963年 - 1972年
第四共和国期:1972年 - 1979年
第五共和国期:1979年 - 1987年
第六共和国期:1987年 - 現在
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建国以来、大韓民国は共和憲政体制を採用している。国家体制を定める憲法は、建国直前の1948年7月17日に最初の憲法を採択して以来、9回の改憲を経て現在に至っている。特に、国家体制を大きく変えた5回の改憲は韓国政体の歴史的な一区切りとされ、それぞれの時期に存続していた憲法は第一から第六憲法と呼称されている。それにともない、各憲法に基づいて構成されていた政体も、第一から第六共和国と呼称されている。

現在の憲法は第六共和国憲法と呼ばれ、1987年10月29日に採択された。この憲法は、5年毎の直接選挙による大統領の選出を定めている他、大統領の再選禁止なども盛り込まれており、韓国憲政史上最も民主主義的な体制を規定した内容である。第六共和国憲法に基づいた第六共和国は、1988年2月25日に盧泰愚が大統領に就任して以来、今日まで持続している。

2009年06月12日

肝臓は「沈黙の臓器」と呼ばれ、初期には自覚症状は

肝臓は「沈黙の臓器」と呼ばれ、初期には自覚症状は殆どない。病状が進行してくると肝機能悪化及び腫瘍の増大に伴い、全身倦怠感、食欲不振、黄疸、尿の黄染、腹部膨満、腹部腫瘤、腹痛、発熱などが出現してくる。

肝細胞癌は多くの場合は慢性肝炎や肝硬変を持つ患者におこり、症状や兆候は肝硬変の進行を示唆するものとなるので非常に発見は難しい。腹痛や上腹部の腫瘤は所見として取れる可能性はある。肝臓上に摩擦音や雑音が聞えることもある。また血性腹水が認められることもある。

AFPが400ng/ml以上は非常に肝細胞癌を疑わせる。転移性肝癌では原則としてAFPが上昇することはない。しかし早期肝細胞癌ではAFPが上昇しないことも多い。そのため慢性肝障害の患者は定期的にCTやエコーを行う必要がある。

日本において最も多いHCVによる肝硬変の場合はインターフェロン投与で肝細胞癌の発生を減少させる可能性があることが最近になって判って来ている。一方で、インターフェロン維持療法は対照と比較して、死亡・肝細胞癌・肝代償性・線維化に有意差を見出さなかったという報告もある[1]。

また頻度は低いが腫瘍随伴症候群がおこることもある。下痢(血管作動性腸管ペプチド)や高脂血症、低血糖、多発性筋炎、後発性ポルフィリン症や異常フィブリノーゲン症、高カルシウム血症、赤血球増加症などがおこることもある。
日本の物語
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血液検査 [編集]
全血算
白血球増加が見られることがある(肝硬変患者では通常減少)
腫瘍マーカー
α-フェトプロテイン(AFP)
60?70%が陽性となるが、肝硬変、慢性肝炎での陽性率が高い。AFPレクチン分画(AFP-L3)は肝細胞癌に特異性が高い
PIVKA-II (protein induced by vitamin-K absence II)
別名DCP (des-gamma-carboxy prothrombin)。40?50%しか陽性とならない、肝硬変、慢性肝炎での陽性率が低い。ビタミンK欠乏で陽性となり、転移性肝癌でも陽性となることがある
上記二つのマーカーを組み合わせる事により広範囲なスクリーニングになるとの報告もある(AFP、PIVKA-IIの相補性による)
PIVKA-IIは異常プロトロンビン(=血液凝固因子のII因子)であり、ワルファリンにより誘導されるため、抗凝固療法施行中は指標とならないことがある。
血清フェリチン

画像検査 [編集]
腹部超音波検査(エコー)
典型的な肝細胞癌は境界明瞭な類円形で、表面に低エコーの被膜を持ち、内部はモザイク状である。血流に富む。
CT
造影CT(ダイナミックCT)が診断に有用である。典型的な肝細胞癌は動脈相で強く染まり、門脈相および後期相では造影剤は洗い流され、周囲肝組織より低濃度に描出される。肝細胞癌は門脈よりも動脈から栄養を受けていることを利用している。
最近ではCT装置の性能向上により、血管造影のかわりにCTA(CT-Angio)によって腫瘍の栄養血管検索を行う場合もある。
MRI
ガドリニウムを用いたDynamic撮像および造影MRIではCTと同様の所見が得られる。また、SPIO(超常磁性体)造影剤を用いた造影MRIにおけるT2強調画像では、正常肝臓が信号低下するのに対して高信号として描出される。但し、分化度の高い肝細胞癌では正常肝臓と同様に信号低下する場合も少なくない。
また、T2*強調画像やIn Phase・Out Phaseによる撮像も有効である。
血管造影
動脈造影では造影初期に強く染まる腫瘍陰影として描出される。通常、手術前の検査やTAE(肝動脈塞栓術)に伴うものとして行われる。定期的な検査として行われることはまずない。
CTA、CTAP(=血管造影CT)
血管造影と同時に、血管造影のカテーテルから造影剤を注入しながらCT撮影を行うもの。